ある日熱があり、風邪だと思ったが病院にいってみるとインフルエンザだったことがある経験をした人も多いと思います。風邪とインフルエンザは素人からすると見分けるのが難しい病気です。

2016年08月の記事一覧

鳥インフルエンザは人に感染する?

インフルエンザウイルスは、偏性細胞内寄生性ウイルスである為にウイルス単独では増殖が出来い為に人類や鳥類などの細胞へ侵入する必要があり、細胞侵入時に必要とされるのがレセプターです。ヒトのレセプターは、細胞表面にある糖タンパク質や糖脂質の末端にあるシアル酸のα2,6の位置にガラクトースが結合しているものが多く、鳥類はシアル酸のα2,3の位置にガラクトースが結合している為に原則として鳥インフルエンザはヒトには感染及び伝播はしないとされていますが、レセプターの特異性変化及び複数のアミノ酸変異が引き起こされる事により、鳥インフルエンザのヒトへの感染が可能となります。感染源は、感染した家きんや野生鳥などの体液や排泄物などの飛沫の吸引や濃厚な接触、感染した鳥の解体などによりヒトに感染していますが、鴨はHA亜型H1~H16とNA亜型N1~N9の全てのウイルスを保有しているとされ、現在ではHA亜型がH18とNA亜型がN12まで確認されています。通常のインフルエンザウイルスは、気道や腸管にする存在するトリプシンによりヘマグルチニンが活性化される事により感染力を獲得します。しかし、4~8週齢の鶏8羽以上に感染させ10日以内の致死率が75%以上と定義される高病原性のA型インフルエンザウイルスは、ヒトの全身の細胞内に存在するフリンなどにより活性化され、感染細胞から出芽したウイルスのヘマグルチニンが既に活性化した状態であり、気道や腸管の粘膜上皮細胞以外の臓器細胞でも増殖し重篤な症状を引き起こす為、H5亜型とH7亜型の高病原性インフルエンザが危険視されています。特にH7N9は、ヒトの免疫システムに認識され無いステルスウイルスとされ、未だワクチンすら製造されておらず世界各国の医療機関で研究が進められています。

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